現代備忘録(仮)

どこかの誰かにとってはきっと有益であろうと思われる記事を書いていきたいです。

大阪駅~東京駅間をなるべく安く往復する方法

大阪駅~東京駅間をなるべく安く往復する方法を紹介します。主に就活生向けに書いたつもりです。

関東以外の地域に住む就活生にとって、東京開催の企業説明会や面接試験に出席するのはひと苦労です。時間的にも金銭的にも大きなコストが掛かります。企業によっては交通費を支給してくれる場合もありますが、たいていは二次試験もしくは最終面接のみの支給であって、説明会や筆記試験の場合は交通費等を自己負担することが多いようです。

//**実際のところ、企業の交通費支給制度を悪用する学生もいるようです。企業が交通費等を支給してくれる場合、通常は往復分の領収書の提出を要求されます。したがってちょろまかしようがないように思えますが、残念ながらこれには抜け道があります。いったん新幹線の往復分を購入して乗車券と領収書を手に入れ、その後すぐに窓口でこれを払い戻せば(返品すれば)手元には領収書だけが残ります。後は夜行バスかLCCで安いチケットを取って東京へ行き、あたかも新幹線で来たかのような顔をして新幹線の領収書を提出するのです。法律には詳しくありませんが、たぶん普通に犯罪なのでやめましょう。

就職活動時、私は関西に住んでおり、東京までの交通費をなんとか安くするため、あれやこれやの交通手段を試しました。今回は、その際に分かったことをまとめて書きます。

例として、JR大阪駅からJR東京駅まで移動する場合を考えます。
交通費が安い順に手段一から手段三+例外を紹介します。

 

手段その一:夜行バス
移動時間:約8時間
交通費計:片道約6000円(4000~8000円程度)
移動経路:大阪駅前発→東京駅前着(便数は少なめです)
     大阪駅前発→新宿駅前着の便の方がずっと多いようです

メリット価格が安い。ほとんどの場合LCCよりも安いです。後にも書きますが、LCCの場合は飛行機代自体が安くても空港まで行くのにかなりの時間とお金がかかるため、トータルで見るとやはり夜行バスでの移動が一番安くなります。夜行バスの中でも最も安いのは横四列シートの車両で、月~木なら4000円台で走るバスもあります。また早朝6時頃には東京に到着するため、午前の時間を有効に使う事が出来ます。バス会社によってはブランケット(小さい毛布のようなもの)を貸してもらえたり、ペットボトルでお茶がもらえたりします。夜行バスを予約する際には、そのようなアメニティ(?)や、コンセントが使えるかどうか、車内にトイレが付いているかどうかをチェックしておきましょう。

デメリット夜に車内で眠れないと最悪です。翌日の面接なり筆記試験に障ったら本末転倒です。しかしながら、横三列シートの車両なら成人男性でもそれなりにゆったり座れますし、ギリギリ寝返りも出来るので一睡もできないということはないでしょう(私は毎回2~3時間程度眠れていました)。隣の席の客が変な奴だった場合も辛いです。一度酒臭いおっさんの隣の席を引いてしまい、その時はなかなか眠れませんでした...。また到着日の朝にシャワーで髪や体を洗いたい場合はネットカフェやスパを利用することになるため、+1000円程度掛かります。さらに飛行機や新幹線に比べると事故率が高いです。

私は夜行バスのあの独特な雰囲気が好きです。発進の後、慣れ親しんだ眩しい梅田の街から遠ざかって徐々に窓の外が暗くなっていく寂しさと、新天地へ向けて動き出した興奮がじんわり心に沁みます。なんともたまりませんね。

参考までに、これまでに私が利用したバス会社を紹介しておきます。
・さくら観光:厚くてしっかりしたブランケットを貸してくれます
・WILLER TRAVE:なぜかいつも女性の利用客が多いです
西日本ジェイアールバス:大阪駅と東京駅の構内にバス停があり便利です

 

手段その二:飛行機
移動時間:約4時間
交通費計:片道約8000円(6000~10000円程度)
移動経路:大阪駅→関西空港→成田空港→東京駅(peach、jetstar)
     大阪駅→神戸空港羽田空港→東京駅(skymark)

メリットLCCで安い便を予約出来さえすれば、非常にコストパフォーマンスが良い交通手段です。関空~成田間はpeachとjetstarが通っていますが、曜日や時間帯によって価格は4000円~10000円程度とバラバラです。出発日が近づくにつれて急激に価格が上がっていくので、一週間前までには座席を確保しておくことをお勧めします。また神戸~羽田間はskymarkが通っていて、8000円~10000円程度で乗ることが出来ます。

デメリット空港までが遠いです。大阪駅→関空は約60分、成田→東京駅は約90分掛かり、いずれも片道で1000円程度を要します。飛行機が早くて安かったとしても、空港までの移動で時間もお金も掛かってしまい、飛行機のメリットが半減します。skymarkで神戸→羽田を移動すれば30分以上は短縮できますが、基本的にskymarkはpeachやjetstarよりも運賃が高めに設定されているので、特段skymarkが優れているとも言えません。また飛行機の整備不良や天候の悪化によって大幅に遅延する場合もあります。私も一度昨年の夏に成田→関空peach最終便に乗ろうとした際、機体の整備不良のため一時間弱も出発が遅れたことがありました。結局、関空には確か23時半ごろに到着したと思いますが、既に阪急沿線にある下宿まで帰る電車はなく、梅田まで北上したところでとうとう全ての電車が止まり、仕方なく梅田近辺のネットカフェで一夜を過ごすことになりました。+2000円程度余計に掛かったうえ、翌日もフルに活動できなかったので本末転倒感がありました。あれ以来、最終便には乗らないようにしています。

 

手段その三:新幹線
移動時間:約3時間
交通費計:片道約12000円(学割適用時)
移動経路:大阪駅→新大阪駅→東京駅

メリットもっとも早く、確実な交通手段です。よっぽどのことがない限り運休や遅延もありません。早朝に出発すれば朝9時までに東京に到着することも出来ます。また学割を適用することで、2000円近く割引いてもらうことも出来ます。なお学割でチケットを購入する際には大学発行の学割証が必要となります(学生証を見せても割引いてもらえません)。

デメリット:今回紹介した交通手段の中では一番価格が高いです。しかし価格以外のデメリットは特に見当たりません。新幹線に乗る時はいつも、「新大阪→東京への一回の運行でJRは一体いくら儲けてるんだろう」と考えてしまいます。一般的な新幹線は16両編成で、一両当たりの座席数は約18行5列で約90席あります。1席あたり約14000円なので、全席が埋まった場合の売り上げは、16両×約90席×約14000円=約2千万円!乗車率が50%でも約1千万...初めて計算したけど、すごいでかい額だ(JRボリ過ぎでは)...。なお計算を簡単にするため、車両による座席数の違いや、自由席と指定席、グリーン車による運賃の違いを適当に無視する等しています。

 

手段例外:電車(18切符)
移動時間:約9時間
交通費計:片道約3000円
移動経路:大阪駅→6回程度乗換→東京駅

メリット最強に安い。途中下車出来る。ひたすら車窓を眺めるのもなかなか楽しいものです。時間に十分余裕があり、体力に自信があるならおすすめします。

デメリット:実質一日丸々を移動に費やしているようなものなので、かなりの体力を使います。座っている時間が長すぎて、おしりが割れます。また18切符の利用期間内(3上旬~4月中旬、7月下旬~9月中旬、12月中旬~1月中旬)しか利用できません。18切符は一回分毎のバラ売りはしておらず、五回分1セット11850円でしか購入出来ません。金券ショップに行けばバラ売りもしてくれますが、たいていべらぼうに高い価格設定をしているので、あまりおすすめしません。なので、まず普通に五回分の切符を買い、一回分を使用した後すぐに金券ショップ等へ売りましょう。上手くいけば8000円近くで売ることもできます。遅く売れば売るほど価値が下がり、安く買い叩かれてしまいます。


以上をまとめておきます。

大阪駅→東京駅間の交通手段の比較

 移動時間交通費(片道)乗換数遅延率事故率疲労度
夜行バス 約8時間 約6000円 0回
飛行機 約4時間 約8000円 2回 極低
新幹線 約3時間 約12000円 1回 極低 極低 極低
電車 約9時間 約3000円 6回 極低 極高

以上。